ジュヴレ・シャンベルタンって、どこかで聞いたことがあるような。それってワインの名前なの?地名なの?仕事や育児で時間はないけど、興味がある方へ。ジュヴレ・シャンベルタンについて解説します。
ジュヴレ・シャンベルタンって?
ジュヴレ・シャンベルタンはフランスのブルゴーニュ地方にある村の名前です。タイトルにもあるよく聞くブルゴーニュとはフランスの地方の名前です。
どんなところ?
ジュヴレ・シャンベルタン村はラボ―渓谷という大きな谷を中心に2つの丘に分かれて南の丘に特級(グランクリュ)の9個の畑があります。
- リショット・シャンベルタン
- マジ・シャンベルタン
- シャンベルタン ・クロ・ド・ベーズ
- シャンベルタン
- シャペル・シャンベルタン
- グリオット・シャンベルタン
- シャルム・シャンベルタン
- マゾワイエール・シャンベルタン
- ラトリシエール・シャンベルタン
北の丘に1級(プルミエクリュ)の畑26個のうちの大半があります。
- クロ・サン・ジャッック
- クロ・デ・ヴァロワイユ
- ラヴォー・サン・ジャック
- クロ・デュ・シャピトル
- レ・カズティエ
- シャンポー
- ベレール
- オー・コンボット など。
少し深ぼると、ジュヴレ・シャンベルタン村を南北に伸びるグランクリュ街道、その両脇にグランクリュの畑が、その周りと少し離れたところにプルミエクリュの畑があります。
グランクリュ街道に並行して東側に走る国道974号線の周りに村名(ヴィラージュ)の畑が点在しています。
4つの格付けって?
②で触れましたが、ジュヴレ・シャンベルタン村は畑ごとに格付けがされています。
● 特級畑(グランクリュ)・・1番品質の高いワインを生産する畑全体の約1.4%
● 1級(プルミエクリュ)・・格付け上はグランクリュに及ばないとされているが中には、グランクリュを超える評価のワインもたくさんあります。
全体の約10%
●村名(ヴィラージュ)・・ジュヴレ・シャンベルタン村で採れたブドウをブレンド。
全体の約36%。
※村名がラベルに書いてある場合は一つの畑で造られている。
特徴
ピノ・ノワール100%で造る赤ワイン100%の産地です。
- 味わいはリッチでコクがあり、タンニンのストラクチャーがしっかりとしている方で、スケールが大きい。
- 「ブルゴーニュの王、王のワイン」と 呼ばれ、男性的な力強さが魅力。
- ブドウの果実味がしっかりしていて、動物的な香り、全体的に堅固なワインで長期熟成に向いている。
- 熟成すると酸とミネラルのバランスが良く、ビロードのような口当たりのワインが多いです。
ジュヴレ・シャンベルタン村名ワインを飲む。
ジュヴレ・シャンベルタン ドメーヌ・フランソワ・ルクレール 2019
Gevray-Chambertin Domaine Francois Leclerc
生産者 ドメーヌ・フランソワ・ルクレール
ジュヴレ・シャンベルタン村でブドウを栽培する農家で生まれ育ちました。
お父さんは1962年創業の老舗の生産者ルネ・ルクレール。2011年にはお父さんの後を継ぎ、ドメーヌ・ルネ・ルクレールとドメーヌ・フランソワ・ルクレール両方の当主に。
このドメーヌとは、自分の畑でブドウの栽培や瓶詰めまでワインの製造を行う生産者のことを言います。
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抜栓1日目
ロッテ ガーナ ブラックチョコレート
カカオ生産国ガーナは赤道近く高温多湿な地域。2019年のブルゴーニュの夏は暑く日差しに恵まれたとのことを思い出しました。
カカオ50%。香り味わう。と書かれているだけあって、このジュヴレ・シャンベルタンのコクがあり濃厚な香りと味わいに見事に合います。
& 明治 ブラックチョコレート
甘さすっきりカカオのコク。と書かれています。確かに芳香さの中に甘さを感じたまま、このジュヴレ・シャンベルタンを口に含むと、果実味の中の深みとブラックチョコレートの甘苦さが大人の味わいのなりました。
抜栓2日目
野菜カレー
仕事帰りにマルエツで買った野菜カレー。大きめの野菜がゴロゴロあって味は適度な辛みとスパイス。
このジュヴレ・シャンベルタンのもつカシスのような果実味と仄かな甘みとスパイシーさが程よく合いました。
抜栓3日目
お菓子のまちおか 午後の紅茶 ベイクドチョコレート
娘から2粒もらいました。午後の紅茶そのままの紅茶の風味に、サクサクの触感とチョコレートのほろ苦さがこのジュヴレ・シャンベルタンの上品な果実味と合いました。そして、2粒のお菓子がなくなってから、ワインだけを味わい楽しみました。複数の区画をバランスよくブレンドしている村名ワイン、思いを馳せながら。
名前の由来?
ジュヴレ村はブルゴーニュの中でも最も古くからブドウ栽培されていて、クロ・ド・べーズ修道院が所有していた畑のワインが有名になり、その評判を聞きつけた「ベルタン」という農夫が、13世紀に隣の畑(=シャンChamp)で美味しいワインを造ることに成功。
ベルタンの畑=シャン・ド・ベルタン=シャンベルタンと呼ばれるようになりました。
これにより1848年 ジュヴレ村の村長が村の名前をジュヴレ・シャンベルタンに改名しました。
歴史
中世に入ると修道士たちによって、ブドウ栽培が広く行われるようになりました。
18世紀には英雄ナポレオンがロシア遠征にまでシャンベルタンを運ばせてたという逸話があります。ナポレオンが愛したワインです。
ジュヴレ・シャンベルタン ・クルー・ブルイヤール ドメーヌ ・ベルヴィル 2017
Geverey Chambertin Creux Brouillard Domaine Belleville
クルー・ブルイヤール……
「霧の穴」という意味のクリマの名前です。
※アペラシオン・・フランスの法律に基づいた原産地呼称のこと
※クリマ・・区画畑
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抜栓1日目
タカラのオランジェ ショコラ サンド
スーパーバリューで買いました。バレンシアオレンジピールの砂糖漬けがプチっとした食感で、クッキーはクリーミーでコクがあり、オレンジピールの甘さと皮の部分の甘酸っぱさがこのジュヴレ・シャンベルタンのもつ上品な酸味と甘みに溶け合うようでした。
「大人の時間をお楽しみください」と書かれていますので、ぜひ!
抜栓2日目
定番の日本食、肉豆腐
醤油とだしのコクにしっかりと味がしみた牛肉、このジュヴレ・シャンベルタンの香ばしく濃厚な味わいが合います。お料理に大さじ8くらいワインを入れて。
まとめ
なぜ、身近なお菓子や家庭料理に高級ワインを合わせるかというといろんなワインを試したいのに合わせる食べ物までお高いと普段からワインを開けられなくなります。特別な日だけしか飲めないのでは趣味の範囲からはずれてしまう。。。
ジュヴレ・シャンベルタン少しおわかりいただけたでしょうか?プルミエクリュの格付けの畑でも、グランクリュの隣の畑でグランクリュ相当のワインもあったり、村名の格付けの畑でも、一つの畑で造られていたりブレンドだったり。奥が深いです。今回飲んだフランソワ・ルクレールのようにお父さんと共にワイン造りに携わり継承して、小規模な家族経営の生産者が多いのも、ブルゴーニュのワインに惹かれる魅力の一つです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。